有馬晋平の造作のインスピレーションの源は、水や空、植物などの自然の中に存在するものが持つ生命力、緊張感のある静けさ、言葉をもたないものから放たれる生命のリズムが揺らぎその余韻が独特のフォルムに写し出されています。
それはまるで音もない空間に石を投じるような、あるいはざわめきを一瞬にしてとどめるような動と静の絶妙なバランスを保ったいきもののようでもあり、自然の儚くとも力強いありのままの姿を作品に写し出しています。
作品がうまれた静かに佇む日本の樹木に囲まれて、
自然界で鳥達、虫達や動物、植物など生きているものたちは、
生きながら何かが誰かの、誰かが何かの役に自然とたっています。はたして人間はどうなのでしょうか。
今回は待望の新作も並び有馬晋平の新たな境地を垣間見る事の出来る空間となっております。
彼の作品の生命力から自然の神秘的な美しさと不思議さを再発見し日本の丁寧な生活のある豊かな文化を、さらに見つけていきたいと思います。
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